環境保全への取り組み
能勢電鉄は、「地球環境の保全は人類共通のテーマであり、より健全な地球環境を次世代に引き継ぐことが私たちの使命である」との認識にたち、企業活動を通じて地球環境保全に努めることが、私たちの責任であると考えています。
当社は、他の交通機関に比べ地球環境にやさしいと評価されている鉄道事業を中心に事業を営んでいますが、より一層の環境負荷の低減を目指し、下記のような取り組みを行っています。
省エネ・省資源、CO2削減、廃棄物削減等への取り組み
◆事務所内等での取り組み
電気使用量の節減
- ・冷暖房温度の適正管理
・照明器具、パソコン等のこまめな電源OFF
・使用しないスペースの照明器具の撤去または消灯
・社員のエレベーター利用の自粛(お客様には協力をPR)
水道使用量の節減
- ・水道蛇口への節水コマの設置
・入浴施設における節水対策(夏場の浴槽使用禁止、シャワーのこまめな止水)
紙使用量の削減
- ・電子メール利用の促進
・裏紙の再利用、両面コピーの徹底
グリーン購入の推進
- ・できる限り環境負荷の少ないものを選択し購入
廃棄物の発生を抑制
- ・廃棄物排出量の管理と削減の徹底
・商品販売時には、お客様にも手提げ袋の削減のご協力をPR
自動車使用時のエコドライブの徹底
- ・アイドリングストップ、急加速・急発進の禁止、積載物の軽減等の徹底
従業員の環境保全意識向上のための社内広報活動の徹底
- ・社内報、Eメール及びポスター等による啓発・広報活動の推進
・社員へ「チーム・マイナス6%」への個人参加を推奨
◆鉄道利用促進のための取り組み
鉄道は自動車に比べCO2排出量が大幅に少なく、環境負荷の少ない交通機関であるため、パークアンドライドの推進や企画乗車券の発売などにより、鉄道の魅力向上に取り組み、より多くのお客様に鉄道を利用していただけるようPRに努めています。
◆回生ブレーキ車両の導入
電車を走行させるには電動機を使用しますが、ブレーキ時にその電動機の回転力を活かし、発電機として使用し(回生ブレーキ)そこで生まれた電力を架線に返し、付近を走行している列車の電力として使用するなど省エネルギー化を図っています。
◆車両のLED照明の導入
7200系、5100系車両において、車内照明並びに前照灯をLED化することで消費電力の削減を図っています。
- ◆車両機器のインバータ化
-
1500系のSIV(静止インバータ)
- 電車のクーラーや車内等に電力を供給するための補助電源装置(直流1500Vを交流200V に変換)に、GTO等の半導体素子を用いた「静止インバータ装置」を90%の車両に搭載しています。従来は、電動発電機により変換していましたが、インバータ化により、回転音がなくなり静かになったうえ、変換効率が約15%向上しました。
- ◆ブレーキ時に発生する金属カスの抑制
-
1700系のブレーキシュー
- 電車にブレーキをかけるために、車輪の表面(踏面)に押し付けているブレーキシューは、現在、 合成樹脂等を素材とするレジンシューを使用しています。従前は、鋳鉄性のシューを使用していま したが、レジンシューに切り替えることにより、耐久性が向上したうえ、ブレーキ時に発生する金属 カスを抑制し、沿線の環境にも配慮しています。
◆駅施設等のLED照明の導入
駅施設等に省エネルギー性の高いLED照明を順次導入しており、全駅へのLED照明の導入を順次進めています。
◆ゴミの分別収集
各駅ホームのゴミ箱をリサイクルしやすくするため、2016年9月から「燃えるゴミ」「カン・ペットボトル」に分別収集できるタイプのものに更新しています。
騒音・振動対策への取り組み
◆車両の騒音振動対策
車輪のフラット対策
- 電車の車輪も自動車タイヤのように磨り減っていきますが、特に雨天でのブレーキ時や、非常時における急ブレーキ時には、車輪の表面(踏面)にフラットと呼ばれる傷が発生し、走行中不快な音や振動音の原因となります。フラットが発生した場合は、速やかに車輪転削装置で元の形状に削正しています。
◆軌道の騒音振動対策
軌道整備について
- 線路は、列車が繰り返し走行することにより微妙にゆがんで、軌道が次第に変位してきます。軌道の変位が大きくなると、列車の揺れが大きくなり騒音や振動の原因となるうえ、乗り心地も悪くなります。このため、定期的に線路の検査を行い、従来は人力により道床のつき固め作業を行い軌道整備を行っていました。最近では、マルチプルタイタンパーという大型保線用機械(阪急電鉄(株)所有)を用いた道床のつき固め作業を行い、正確で効率的な軌道整備を行っています。
レールの削正について
- レールも電車の車輪と同じように磨り減っていきますが、この磨耗によりレールの頭頂面に凹凸ができ、騒音や振動が発生する原因となります。これに対し、「レール削正車」という大型保線用機械(阪急電鉄(株)所有)を用いてレールを削り、頭頂面の凹凸を平滑にしています。
なお、削り取った金属カスは、付近に飛び散ることがないようレール削正車に搭載した強力な集塵装置で吸い取り、環境にも配慮しています。