歴代の車両

大正2(1913)年4月13日に能勢妙見宮の参詣者と能勢地方の産物輸送等の目的を以て新造客車6両と新造貨車2両を保有して開通。その後、大正10(1921)年に5両、12(1923)年に10両の旅客車を導入、車両はいずれも4輪単車でした。大正15(1926)年に初めてボギー車のエヤーブレーキ付き新造車31型6両を導入。そして、昭和10(1935)年前後に37型、40型を導入しました。その後、昭和30年から40年代にかけて阪急電鉄から10型、20型、320型、500型、さらに50年代には610型と車両導入し、平成4(1992)年4月まで運行しました。平成26(2014)年阪急電鉄から6000系8両と、1500系代替車両として5100系8両を導入し、平成27(2015)年も1500系代替車両として5100系16両を導入しました。

そして、平成30(2018)年3月には当社初のVVVF制御車両7200系を導入しました。
平成30(2018)年5月11日現在、全長19m、定員140人〜150人の1700系5編成20両、3100系1編成4両、5100系7編成24両、6000系1編成8両、7200系1編成4両の合計60両を保有しています。また全列車に自動列車停止装置、列車無線装置及び防護無線装置を装備、戸閉センサー装置、自動放送装置、非常通話装置、乗務員支援装置(扉誤操作防止装置・駅誤通過防止支援装置)等を具備したワンマン対応車両となっている。

  • 30型

    大正15年5月に31型(31~36号)が当社における初のボーギー車として日本車輛で製造(台車・住友KS-50-L、主電動機・37.3kw×2)され、シングルルーフの落ち着いた木造車両である。 ブレーキ装置もエアーブレーキが採用されトロリーポール(集電装置)も両端に取り付けられた。 この車両は、これまでの単車のようにデッキはなくプラットホ-ムから直接乗車できるようになった。10型の登場により31号車は昭和41年5月に廃車されました。

  • 50型

    50型車両(50、51、52号車)は昭和28年8月ナニワ工機(現・アルナ車両)で70型の機器を流用し車体のみ製造しました。31型の製造以来28年ぶりに新車の登場となりました。車体は半鋼鉄製で塗色は上半がクリーム、下半がブルーのツートンカラーで、前照灯、尾灯を車体に埋め込み近代的なスタイルにしました。この52号車は妙見線で活躍しましたが10型、20型の導入で連結運転できないことから、昭和41年1月のダイヤ改正後、山下駅に留置され、本線上に姿を見せることなく同年12月1日付で廃車された。

  • 60型

    この60型車両(60・61号車)は昭和29年12月ナニワ工機(現・アルナ車両)で40型の機器を流用し50型と同じく車体のみ製造した車両です。60型の導入で50・51・52、60・61号車と同形式が5両揃い10型、20型が登場するまで主力車両として活躍しました。60号車は昭和41年1月、廃車になり、61号車は51号車ともに川西国鉄前線で活躍しましたが同線の廃線により昭和57年6月に廃車されました。

  • 320型

    320型は阪急電鉄が昭和10年から川崎車両で製造した両運転台式・全鋼製車両で、主に宝塚線、今津線で活躍しました。当社沿線の大規模開発に伴い、昭和41年、輸送力増強を目的として阪急電鉄より借り入れ(後に買受)ました。当社では2両編成で運用を開始しましたが、沿線の急激な人口増加により4両編成・5両編成にして活躍し続けましたが、昭和58年より大型車両1500系の導入に伴い320型・500型の廃車が始まり、昭和61年12月7日、500型と連結し5両編成(518・519・331・320・323)で「さよなら運転」を行い廃車されました。320型は昭和40年代の大量輸送を支えた車両です。

  • 500型

    500型は阪急電鉄が宝塚線専用車両として、1938年(昭和13年)~1943年(昭和18年)にかけて川崎重工で31両製造し導入しました。全長15m・全幅2.4m広幅貫通路でMC+MC2両固定で編成を組み、宝塚線の主力車両として活躍し晩年は今津線などの支線で運用されました。能勢電鉄では、昭和40年代の急激な沿線開発による人口増加に伴い、輸送力増強、車両の不燃化及びサービス向上を図るため、主力車両であった小型木造車両10型・20型の代替え車両として1967年(昭和42年)より阪急電鉄から23両を導入しました。導入後は2両編成で運転し、朝・夕のラッシュ時間帯には320型と連結して3両編成で運転しました。1972年(昭和47年)からは終日4両編成とし、また、610系導入に合わせて1979年(昭和54年)から車内灯の蛍光灯化、保安ブレーキ取付け及び前照灯のシールドビーム化工事を行い5両固定編成としました。320型・500型・610系と共に主力車両として活躍しましたが、車両の近代化により1983年(昭和59年)より1500系への置換えを始め、1986年12月7日(昭和61年)「さよなら運転」を最後に能勢電鉄での使命を終えました。

  • 610型

    610系は昭和28年に阪急電鉄で500型の台車・電気機器を流用しナニワ工機(現・アルナ車両)で車体のみ新造された車両で、宝塚線・今津線・伊丹線・甲陽線と多くの線区で活躍したのち、輸送力増強の目的で昭和52年4月~昭和57年4月までに8編成(1編成4両)32両を導入しました。沿線の人口増加に伴い、大型車両との列車長及び旅客定員統一のため、5両編成に組成変更を行い主力車両として活躍しましたが、平成4年、大型車(1000系・1500系・1700系)の増備完了により、同年4月19日の「さよなら運転」(610・650・630・631・661)を最後に姿を消しました。

  • 1500系

    1500系(元阪急電鉄2100系)は旧型車両の320型・500型の代替車両として輸送力増強、保安度及びサービス向上を目的として、アルナ工機(現・アルナ車両)で冷房装置及び行先表示幕(前面・側面)の新設、補助電源装置のMGからインバーターへの改造工事を行い、1983年(昭和58年)に当社初の大型冷房車として、マルーン色の車体に窓まわりをクリーム色としたデザインで颯爽と登場し、1985年(昭和60)までに6編成24両を導入しました。その後、1500Vへの昇圧工事やワンマン運転対応改造工事を行い、2003年(平成15年)4月から現行のマルーン色に変更し、主力車両として長年にわたり活躍しましたが、車両の老朽化により1500系に代わる新型車両5100系を2015年(平成27年)3月から導入を始め、2016年(平成28年)6月末に5100系への置換え完了により、1500系は惜しまれながら引退しました。阪急電鉄2100系で21年、能勢電鉄で33年、あわせて54年にわたり色あせず活躍した姿は永遠に語り継がれるでしょう。

  • 1700系

    当社活躍する1700系(元、阪急電鉄2000系)は阪急電鉄が昭和35年からナニワ工機(現・アルナ車両)で製造した車両で、定速度制御・回生ブレーキを装備し「オートカー」とよばれた車両で、優れた通勤型車両として「鉄道友の会」より第1回ローレル賞を受賞しました。1700系は平成2年6月より旧型小型車(610型)の代替及び更なる輸送力増強と保安度の向上を目的として、アルナ工機(現・アルナ車両)で当社線用に車両改造工事を行い、9編成36両を導入しました。後にワンマン仕様改造し、平成9年11月からワンマン運転を開始しましたが、1700×4編成車(妙見口方より1750・1730・1780・1700)のみワンマン改造を行うことなく廃車となりました。